アミノ酸プライムミックス研究会

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筋肉老化のリスクRisk

20代をピークに筋肉量は減少

筋肉量のピークは20代で、健康な人でもその後は減少の一途をたどります。40代頃から減り幅は大きくなり、60代頃からは急降下するのです。

研究で18-24歳女性と65-74歳女性を比較すると、平均体重は51.9kgと52.0kgとほぼ変わらないにもかかわらず、下肢筋肉量の平均はそれぞれ14.5kgと11.2kgで3kg以上も減少します。

高齢になってからも元気に活動できるだけの筋肉は残しておきたいもの。筋肉量が低下し始める前に、少しでも増やしておきましょう。

年代別筋肉量の変化

出典: (グラフ)谷本芳美ら.(2010) 日老医誌. より作成

年代別筋肉量の変化

出典:立命館大学 スポーツ健康科学部 藤田聡教授 提供資料

筋肉量は分解と合成の
「収入と支出のバランス」で決まる

暮らしを支える生活筋肉で、生きるために欠かせない身体組織「骨格筋」は、細胞レベルで分解と合成を24時間絶えず繰り返しています。筋肉分解の速度が合成速度を上回れば筋肉量は減少し、合成が分解を上回ると筋肉量が増加するというように、筋肉量は分解と合成の「収入と支出のバランス」で決まるのです。

筋肉は、空腹や疾患、ストレスなどが分解刺激となり、栄養摂取や運動などが合成刺激になります。空腹時には筋肉の主な成分であるたんぱく質(アミノ酸)の分解が進みますが、通常は食事を摂ることでアミノ酸が補われて、筋量が維持されるというわけです。

筋肉の合成と分解

出典:藤田聡.(2011) 基礎老化研究.

加齢で
「筋たんぱく質の合成」が低下

骨格筋の量は20代から低下し始め、80代にはピーク時の30-40%も減少すると報告されています。この要因の1つが、筋たんぱくの合成反応が低下するためであることがわかりました。

若年者と高齢者とで、栄養摂取や運動といった合成刺激のないときには、筋肉の合成・分解速度に大きな差はありません。しかし、同じ量のたんぱく質(アミノ酸)を摂取したときには、若年者と比べて高齢者の合成反応が低いことが、近年の研究で明らかになりました。

若年者と高齢者の筋たんぱく質合成反応比較

出典:Katsanos CS et al. (2005). Am J Clin Nutr.

40-50代女性ならではの
筋肉老化要因

女性ホルモンの減少で
筋肉の分解が進む

女性ならではの筋肉量減少の要因があります。それは、女性ホルモン・エストロゲンの減少です。エストロゲンは筋たんぱくの分解を抑える役割を担っているので、40-50代になってエストロゲンの分泌量が減少すると、分解が進んで筋力低下につながる可能性があるのです。30代だから大丈夫と安心してもいられません。30代になるとエストロゲンの分泌は豊富でも、その受け手となるレセプターの発現量が少なくなり、エストロゲンの働きが鈍くなってしまいます。女性は40代前後からの“筋肉老化”に要注意です。

エストロゲンの分泌量(年齢による推移)

出典:Eskin BA et al. (2004). Geripause.

ダイエットが、筋肉老化を招く!?

ヤセ願望の強い日本。「ヤセたーい!」という女性はいつでも身近にいます。そのヤセ願望が、その後の筋肉老化と大きく関わっているのです。

豊かな日本に生まれて育った今の40・50代は、若い頃からダイエットを繰り返してきた世代です。“ヤセる=摂取カロリーを減らす”と考えて、運動をすることなく、食事量を極端に減らすというダイエットをしてきた人も少なくありません。特に、筋肉の材料となるたんぱく質(アミノ酸)を多く含む肉類は、カロリーが高いイメージがあるために、ダイエット時に控えてはいなかったでしょうか。

これは筋肉老化を招く大問題です。筋たんぱくは分解と合成を繰り返してその量を維持しますがたんぱく質(アミノ酸)摂取量が不足すれば、当然合成が進まずに、筋肉量は減っていきます。若い頃には代謝の良さや盛んなホルモン分泌などで筋肉量が維持できていたかもしれません。しかし、加齢や女性ホルモン分泌の減少によって40代前後から起こる大幅な筋肉量減少の備えになるほどには、筋肉をきちんと蓄えられていない可能性大。こんな理由から、今の40・50代はこれまでの40・50代よりも筋肉老化が早い可能性があるのです。

見た目と筋肉の相関関係
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