アミノ酸プライムミックス研究会

筋肉老化のリスクRisk

画像でみる顔の筋肉老化

20代と60代の顔面の頬骨筋(きょうこつきん)をCT画像で比較したところ、20代の大頬骨筋や小頬骨筋の筋肉は厚く、60代では薄いということがわかりました。

また、下まぶたの眼輪筋についても同様に、20代よりも、40代・70代の筋肉の方が薄く、そのため皮下脂肪を支えきれなくなり眼窩脂肪(がんかしぼう)の前方への突出しが示されています。この眼窩脂肪の突出が目の下のふくらみや「たるみ」になります。さらに眼輪筋の比較により、20代では、眼輪筋(太矢印)が2.3mmと厚く、眼窩脂肪の突出もほとんどありませんが、40代になると、眼輪筋(太矢印)が1.8mmと20代と比べて0.5mm薄くなり、眼窩脂肪(*)も出始め、やや膨隆が生じているのがわかります。70代では、眼輪筋(太矢印)は0.8mmとさらに薄くなり、眼窩脂肪(*)の突出が明らかとなります。加齢による筋肉老化で、筋肉量が減少し、「たるみ」などの見た目の容貌変化にも関わってくるのです。

頬骨筋の世代比較
眼輪筋の世代比較

出典:奥田逸子. (2017) アンチ・エイジング医学.

Opinion Voice

太田 博明 先生

見た目が老けている人は、
全身の筋肉が老化している可能性

太田 博明
山王メディカルセンター 女性医療センター長/ 国際医療福祉大学 臨床医学研究センター教授/日本抗加齢医学会 理事

「見た目」は、最近ではトータルな健康のバイオマーカーとして有用であることから、医学界でも注目されてきています。筋肉量や骨密度の減少はサルコペニアや骨粗しょう症などの発症につながりますが、身体内部で生じており、また自覚症状もないことから、気付いた時には既に進行している可能性があります。
近年の研究で、顔のたるみやほうれい線、目の下のくぼみなど外見上の特長が、筋肉や骨密度減少と関わりがあることが明らかになってきています。顔のたるみが顕著になってきた方は、筋肉量や骨密度の維持・増加を意識することが大切です。また全身の筋肉が衰えている可能性があるので、たるみを一つの筋肉老化のサインと捉え、全身の筋肉を積極的に増やすよう心掛けましょう。筋肉増加に欠かせないたんぱく質の摂取量(※)は、高齢者では腎機能に問題がなければ、1.2~1.5倍増加させる必要があります。さらに、含まれるアミノ酸が良質かどうか、筋肉合成に必要なロイシンが含まれているかなど、「量」ばかりでなく、「質」の部分にも意識しましょう。

(※) 1日のたんぱく質推定平均必要量:18歳以上男性50g/女性40g 推奨量:18歳以上男性60g/女性50g
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2015年版より

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